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北海道旅行7日目行程マップ
7日目 1999/7/18
天気 晴れ
根室 → 納沙布岬 → 厚岸 → 釧路 → 細岡展望台(釧路湿原) → 標茶 → 多和平 → 開陽台 → 養老牛温泉
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地球は丸いのを実感

寂れた雰囲気の納沙布岬

くしろ港町ビールで地ビールを

細岡展望台からの景色は最高

エゾリス

ちょっと不安な近道

行けども行けども同じ道…

多和平

開陽台

フクロウの宿 ホテル大一

どこもかしこもフクロウ


朝一で根室の友人にTELしてみると友人はまだ寝ていた。準備に時間がかかると言うので、その間に納沙布岬へ向かう事にした。 納沙布岬は日本最東端の場所。到着したのは 8:00 位で日はもう高かったが、ここで見る日の出はすばらしいだろうなと思った。あんまり観光地化していなく寂れた雰囲気が逆に旅情を誘って良い。

友人が待っているといけないので早々に退散し、待ち合わせ場所に向かった。友人は気象庁に勤めていて、日本各地(僻地ばかり)を転々としている。根室の前は稚内や南鳥島にいた。気象観測が主な仕事なので僻地じゃないといけないらしい。

久しぶりに友人に会うとすっかり北海道弁になっていた。やたら『なまら〜』というのを連発する。(すごい〜という意味らしい。)しかもずいぶん太っていた。北海道では肉襦袢を着ていないと冬が越せないらしい。
つかの間の再会で名残惜しかったが、今日も結構ハードスケジュールなので友人に別れを告げ、本日の目的地養老牛温泉に向かう事にした。

11:00 牡蠣の産地で有名な厚岸に到着。ここでは何かのお祭りをやっていた。この時期、北海道では祭りが多いのかいたる所で祭りをやっているのが目に付く。

12:00 には釧路に着いた。ここで昼食を取ることにした。ガイドを見ると地ビールレストランがあるらしい。釧路フィッシャーマンズワーフMOOと港をはさんで反対側に位置するくしろ港町ビールがそれだ。作りも結構おしゃれで雰囲気もよい。地ビールはやっぱり飲んでおかないと…という事で自分が運転手なのも忘れて地ビール飲み比べセットを注文した。
サンセットレッドエール、霧笛ピルスナー、海霧バイツェン、ハニーウィートエールの4種類を飲み比べたが、飲みやすくアルコールを感じさせない。決してまずくは無いが、まさに地ビールといった味。女性に受けはいいだろう。港が近いだけあって魚貝類のメニューも豊富で新鮮。ここは結構おすすめ。

1時間ほどくつろいだ後、釧路湿原を縦断すべく再出発。まず細岡展望台を目指す。道は所々ダートでかなりの林道。川のすぐ近くを走り抜けていくのだがカヌーをやっているのが目に付く。湿原でカヌーはかなり絵になる。時間があったらやりたかったが、あいにくそんな余裕は無い。次に釧路湿原に来る時はここで2泊位しようと心に誓った。

細岡展望台では気球に乗れるはずだが、どこにもそんな気配は無い。係員のおじさんに尋ねると、どうやら 6:00〜7:00 くらいの間でしかやらないそうだ。気象条件等もろもろの理由で早朝しか飛ばさないらしい。この旅行で馬と気球は必ず乗りたかったのでかなりガッカリした。まぁ気球はいろいろな所で飛ばしているらしいのでこの旅行中にどこかで必ず乗ってやる!

せっかくなので展望台まで歩く。展望台からは湿原が見渡せて眺めがすごくいい。壮大な気持ちにさせられる。(気球からだったらもっと気持ちがいいんだろうな…)

次に多和平と開陽台を目指す。この二つは360°周りが見渡せる展望台で有名な所。地球が丸く見えるらしい。最初に多和平を目指したが地図を見るとどうやら近道があるらしい。一本道なので迷う事も無いだろうと山道に入った。

道は農業用道路といった感じで牧場を縫って走っている。人っ子一人いなくて牛しか見えない。しかも地図上では一本道なのに結構細かく分岐している。方向的にはあっていると思うのだがさすがに不安になってきた。なにしろ人の姿が見えないので一生ここから抜け出せないのでは?といった気分にさせられる。パラレルワールドに迷い込んだか、地球上に僕らしか存在していないような寂しい気分になった。

かなり不安感が増した頃、いきなり視界がひらけ多和平という大きな看板が目に飛び込んできた。なんと多和平入口のまん前に出た。まん前に出た事もびっくりしたが、無事山道を抜けられた事が嬉しかった。 多和平は話に聞いていた通り360°回りが見渡せる。このすごさは写真や文章では伝えきれない。行った人しかわからない感動がここにはある。昔は知る人ぞ知る場所だったらしいのだが、今は大きな看板も立って観光バスまで来ている。

多和平がこんなにすごいのだから開陽台もすごいだろうと期待を胸に車を走らせる。多和平と違いあまり観光地化はされていないがライダー(バイカー)達の間では有名な場所らしい。頂上にキャンプ場があるのでライダーは必ず立ち寄って、降り注ぐような星の下で夜通し語り続けるという。確かにかなりの数のテントが張ってあった。
多和平の後だったので景色の感動は薄かったが、開陽台に至るまでの道のりに感動した!イメージ的には尾根を車で縦走しているような感じ。

今日の宿は養老牛温泉ホテル大一。養老牛温泉は開陽台から近いが北海道の人はあまり行かないらしい。(北見の人はそう言っていた。)旅行前にTVでこのホテル大一が紹介されていて、川沿いの野趣溢れる露天風呂が気に入って予約したのだが、玄関をくぐるとそこはフクロウの宿だった。館内の至る所にフクロウの調度品が飾られ、タオルや障子も全てフクロウ。案内にもフクロウの宿と書いてある。夜中の 2:00 くらいにはテラスに本物のフクロウも現れるらしい。

普通の人なら『変わってるなー。』くらいで済んでしまうのだが、実はうちの親父はかなりのフクロウコレクター。ギャラリーでコレクション展を開いたりもしている。だからこんな偶然にかなりびっくりして早速親父にTELした。(親父はかなり羨ましそうで、今度北海道旅行する時には必ず来たいと言っていた。)

TVの紹介の通り露天風呂はかなり雰囲気が良い。湯は苔のせい?か緑色に見える。元々増築増築で建てられているせいか、部屋はあまり広くないし作りも良くない。料理はまぁまぁ。ここは露天風呂目当て(もしくはフクロウ目当て)で来るべきだろう。


本日の走行距離 約 280 km

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